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Chromebock "Asus C300MA" に「生のOS(UbuntuLinux)」を入れる方法

どこからみてもUbuntuですね

Chromebookを買ったんですよ

兼ねてから

  • メモリ4GB以上
  • でもMBAよりちょっと重い程度の軽量
  • でもって3万切る

というPCを探していたのです。

んで「カタログスペックだけはそれを実現している」なノートPC、

「Asus C300MA(メモリ4GB版)」

を買ったのです。(26K円ちょい)

でもね

当たり前ながらChromebookなのでChromeOSです。

それ自体は了解済みで「これもおもしろいなw」と思って買ったし、 実際触ってみると「よく出来てるなー」で面白かったです。

が、

自身の主戦場は「Linux」で常用は「Ubuntu」です。

やっぱりそれが動かせないと値打ちが半減するので 「ま、いけるやろ」で取り組みはじめました。

ChormebookでUbuntuを使う一般的な方法

  1. chroot環境で動かす
  2. (ChromeOSと親和性の高い)専用ディストリ(自体はカーネルはChromeOS)を使ったデュアルブート

があり、それぞれ

  1. croutonをインストールしChromeOS上でソフト的に切り替えて使う
  2. ChrUbuntuをインストール

という手段が在ります。

在りますが「本来のスピードは出ない」「切り替える必要」など やりたいこと(Ubuntu使う)から考えると、足かせor本質的で無いことと戦うこととなります。

Chromebookを「普通のPCかのごとく」Ubuntuをインストールする

で「第三の選択肢」として「普通のPCのごとくブート可能USBとかからインストール」ということがしたくなります。

しかし、一般的なChromebookには、そういうことが出来ないように、

  1. 「ハードウェア書き込み保護機構(ネジ/スイッチ/ジャンパ)」
  2. BIOSで「ブートデバイスを選ぶ機能」を用意しない

という2つのロックをかけている事が多いようで、逆に言えば

  1. 「ハードウェア書き込み保護機構」を解除にする
  2. BIOSを書き換える

が可能ならば「普通のUbuntu」が入れられるわけです。

※副産物として「Linuxに限らずOSが入れられる」ようになります。

「Asus C300MA」の場合

さて「なんとかなるだろ…」で買ったものの…

上記のことを知り 「出来ないなぁ…croutonで”なんちゃって”Ubuntuライフかぁ」と意気消沈していたところ…

という情報を、 @78tchさんにいただき、 死中に活を見出しました。

具体的にはこのページにAsus C300MA独自の情報をハードレベルで書いており、やりたいことの先駆が全てあった感じです。

※助言をくれた@78tchさんは、 おそらくChromebookの生OSインストールノウハウを日本で書いてる数少ない方だと思います。

結果

まとめると「Asus C300MA」のロック方式は

  1. 「ハードウェア書き込み保護機構」 = ネジ(Write-Protect Screw)

    -> 取り去れば解除

  2. BIOSで「ブートデバイスを選ぶ機能」 = 無し

    -> Firmware(John Lewis氏改造SeaBIOS)書き換えれば解除

ということで、これを行いUbuntuを入れていきます。

インストール手順

分解

先のページを元に分解していきます。

カバー外し

内部に手を入れるため、上部カバーを開きます。

底面の11個のネジを外します。(なんだかゆるくしめてありました)

ネジ外してる写真

次に画面を開き、キーボードが載ってる天板を開きます。

ネジを取れればパカッと開く…わけではなく 「天板と本体は絶妙な硬さの爪で閉じてある」 ため、タッチパッド側の隙間にマイナスドライバーを恐る恐る入れて、パキパキ剥がします。

こわいこわい

外すととこんな感じ。

天板がはずれた状態

ハードウェア書き込み保護ネジ(Write-Protect Screw)はずし

天板を開くと、左端の「SDカード端子」の上に「小さく平たい銀ネジ」があります。

それが「ハードウェア書き込み保護ネジ(Write-Protect Screw)」です。

書き込み保護ネジの場所

プラスドライバーで外します。

書き込み保護ネジの外し方

単体じゃこんな感じ。

書き込み保護ネジ

(とりあえず万が一の時のために保管しておきましょう。)

Firmware(SeaBIOS)書き換え

先のページの最後の方に

「John LewisさんがC300用のSeaBIOS用意してくれたよ!3ステップで普通のPCをみたいになるよ!」

と書いてくれてるのでそのとおりにします。

Chromebookを「ChromeOS Developer Mode」に移行し「OS確認機能」をOFF

※ここらへんの作業は @78tchさんのブログ のが詳しいので参考下さい。

キーボード最上段の「esc」「ぐるぐるマーク」「電源」の3つのボタンを同時押しして下さい。

「Chrome Os is missing or …」と表示された白い画面が表示されます。

ここで、Ctrl+D 後で Enter 押下でデータ削除。

この時に「OS確認機能(OS verificationx)」がOFFになります。

しばらくほっとくと「デベロッパーモードに移行する準備を行っています。」とでてまた待たされます。

(上に地味に文字でのインジケータが表示されてますけどw)

終わると、短く元の画面が出た後、電源断 -> ロゴ -> デベロッパーモードでの起動で「ようこそ!」画面になります。

ネットワーク(だけ)設定

ようこそ!画面で「ネットワークを選択」で、無線LANの設定だけします。

その画面から進まないで、次の作業に入ります。

BIOS書き換え実行

Ctrl + Alt +「→」を押して「Developer Console」を出します。

(ちなみに、Ctrl + Alt +「→」 or Ctrl + Alt +「←」WindowManagerの行き来、Ctrl + Alt +「ぐるぐる」で 新たなコンソールを生む模様。)

“root”でログインし、適当なとこへ移動してファイルをダウンロード&解凍します。

(ホームディレクトリの /root は、書き込み専用ファイルシステムにあるようなので。)

mkdir /tmp/work
cd /tmp/work
wget http://www.matws.org/c300/lewis-fw-c300.tar.gz
tar xzf lewis-fw-c300.tar.gz
cd lewis-fw-c300

続いて、「BIOS書き換えスクリプト」を実行します。

bash ./flash_chromebook_rom.sh

途中の選択肢は”2”を選びました。

また、途中で「本当にFlashしたいなら、この文字を繰り返して打ちなさい!」みたいなのがきたので、

‘If this bricks my quawks, on my head be it!’

を手打ちしました。

最後に「〜successfully. You can hopefully, safely reboot!」とか出たため、

shutdown -r now

して、再起動。

画面の最上部に「SeaBIOS …」と出ていれば、書き換え成功です。

UbuntuをUSBメモリからインストール

通常のPCへのインストールよろしく、ブータブルUSB作ってUbuntuをインストールしてきます。

Ubuntuインストイール用ISOイメージダウンロードとUSBメモリへの書き込み

現時点で最新の「Ubuntu日本語リミックス」をダウンロードしUSBメモリに流し込みます。

Chromebookとは別のマシン(Linux想定)で、以下のコマンドを叩きます。

wget http://cdimage.ubuntulinux.jp/releases/15.04/ubuntu-ja-15.04-desktop-amd64.iso
sudo dd if=./ubuntu-ja-15.04-desktop-amd64.iso of=/dev/「USBメモリのデバイス」

※一度目は「unetbootinを使ってメモリ書き込み」しましたが、 それではブート時に「Failed to load COM32 file menu.c32」のエラーが出るためやめました。

ブータブルUSBメモリからUbuntuをインストール

Choromebookの電源を入れると、先の作業でSeaBIOSが立ち上がるように成ってると思います。

Esc連打して「ブートデバイス選ぶ」状態にし、

インストール中に行ったこと

  • サードパーティのパッケージを有効
  • 元のパーティションは_全破壊_してUbuntuの標準的パーティションに変更

つまり「もうChromeOSに戻れない」ということですw

※一度目は「ChromeOSに戻れるようにしよう」と 「一番大きなパーティション(11GB)から少し切り出して」Ubuntuの領域にしようとしてたのですが、 「インストーラがパーティション切り直し時にエラーを吐いて死に、インストールが中断」するので、 全削除にしました。

現行の課題

  • 音が出ません
  • サスペンド復帰でキーボードが打てなくなります

以上、振り返ってみたら「盛大に人柱」な感じになりましたが 「2.6万で頃合いのUbuntuマシンが手に入る」と思えば、全然ありかなと言う値頃感ですね。(人件費度外視なら)

しかし…購入数時間で「ChromeOSとおさらば」「保証無しになる」とは…w

もうちょっと整備していきます。興味在る方は続報に期待!

謝辞

@78tchさんの根気強いサポートでこの記事は実現されております。感謝。

参考

以下の記事を参考にさせていただきました。

※分解すると保証が切れるます。この記事に書いている作業を試される場合、自己責任でお願いします

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