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GnuCashレビュー

GnuCash

レビューと書きましたが「感想文」です♪

前提

  • Windows版(2.4.4)です
  • マシンはネットブック、OSはXPHomeインスコして眺めてます

感想

筆者は、社会人一年生のころに会計アプリの「なんちゃって子守PG」だった(当時意味わかってなかったが…)のと、簿記3級程度の知識を持っている人…だと思います。

また、家計簿系には MicrosoftMoney 使ってたクチです。

その目で見てみると…

市販会計アプリ ≧ GnuCash = MicrosoftMoney > 家計簿アプリ

というのが直感です。

(MSMoneyは賛否両論あるだろけど”俺視点”ならこう。アレにはアレで「なぜそうしたしw」ってご作法あるし、販売終了してから機能減ってるし…)

仕分(伝票)をバッカバカ切るような職種の小売業じゃないなら、自営業さんは全然会計アプリとして使えると思います。

寧ろ「シンプルな機能群」であることを考えると、「簿記ちょっとカジリましたー」→即実践と行けるありがたい存在かも?

家計簿アプリとしても最適解ではないにしても結構使える/使いやすいと思います(これもあくまで俺視点です)。


以下、観点別の感想です。

日本語化

他の情報で「日本語化がまだまだ」「文字化け」「日本語入力で死ぬしww」とか見かけたのだけど、全然そんなこと無かったです。

一部日本語化できてないところがあるけど、他のGnu系のアプリに比べれば「良くやった!」クラスだと思います。

導入作業

インストールは、ダウンロードしてインストーラ起動して次へ次へで終了。

初期設定は、起動してデータの保存形式決めて、勘定科目のデフォルトセットを指定すれば「とりあえずは」使えます。

そんなに敷居は高くない感じです。

他システムからのデータのインポートや、勘定科目の自作などを「導入」へ含むなら、結構かかるでしょう。

※ただし、それは他のアプリでも同様でしょう。

「会計アプリ」として

ゴテゴテとした機能装飾が無い「単純仕分記録装置」だと思います。 ERP(の中の会計アプリ)だったり、世の中に売ってるものから考えれば、無論機能は足らないす。

でも、10年前見ていた世界で考えると、世の「会計アプリ売ってます!」な会社は、

  1. “カスタマイズ”という名の「勘定科目やマスター整備」「カスタム帳票定義」
  2. “新規開発”という名の「各社業務にあわせたアドイン機能作成」「自動仕分(他システムデータ流込)機能」

が肝であり、それでオマンマ食ってる…のではないかと。

そのモノサシで見れば、1.の”カスタマイズ”さえ気合入れれば、十分使えるのじゃないでしょうか。

それは作り手も解ってるようで「ビジネス用」「家計簿用」みたいなテンプレ勘定科目が選べたりします。

(ここの”標準形”の用意って、使う人で千差万別すぎてかなり難しいと思うのは俺だけ?)

いざとなれば全とっかえして、業態に合わせたら良いでしょうね。

※俺はちなみにこんな感じ。流動資産とクレジットカードは口座情報があるので割愛。…MSMoney臭がするな…。

勘定科目例

ポータビリティ

そして「データ格納にDBを選べるの」は熱いと思う。

まだスタンドアロン&MySQLでしか試してないですが「DB化→他サーバ移行→Lan全体から参照」とかしていくと、中企業程度のクラサバアプリになる…かもしれない。

(同時アクセス出来んって書いてあるから、あんま意味無いかもだけど)

拠点またぎ、連結、ユーザの概念(入力者別に集計とか)出来ればいいなぁ(遠い目)。

「家計簿アプリ」として(日々入力の使い勝手)

まずは複式簿記。

これは賛否あるだろけど、最初から「仕訳する気マンマン!」なら問題ないでしょう。

むしろ、簿記試験に出てくるT勘を「忠実に再現している(システムの作り手的には結構ムズいよ…)」ので、人によっては「そのほが早い」。

そうでない人を意識したかは知りませんが、入力モードは3つ用意されています。

1.基本元帳

明細を書かず、相手科目を一行で書く方式。MsMoneyっぽい。

基本元帳

2.自動スプリット元帳

編集中の取引のみ明細が開いて記入していく方式。

自動スプリット元帳

3.取引仕訳帳

すべての取引が、自動スプリット元帳のように展開されて表示- 入力する方式。


家計分析には「そない要らんしw」くらい充実してるといえるでしょう。

会計業務的には「足りない」「もっとこういうのを…」は多くあるかもしれない。

個人的には折線グラフ欲しかったけど…設計概念自体にその考えは無いっぽいですね。

ただ、帳票定義するためにはScheme(Lispの方言)使えないとダメらしい。 それはちょっと敷居が高いと思います。

データ取込

とりあえず、

  • ネットバンキングのファイル(OFXファイル)
  • 証券会社からダウンロードした明細CSVファイル
  • カード会社からダウンロードした明細CSVファイル

は可能。実際にやってみました。

当たり前ながらすべてにおいて「仕訳は自力でやらねばならない」のは、MSMoneyと一緒。

一度取り込んだパターンを覚えているのか、二回目以降「勝手に相手科目決めてくれる」場合があるのですが…結構アバウトな感じなので、結局人間の目検が必要。

できれば、ダウンロード後インポートじゃなくて、「月末など”ある日”に勝手に取り込んで人間はチェックだけする」みたいな「自分から取りに行く」挙動してほしーなー出来んのかな?

※それがネットバンクの設定かな?あの設定画面はわからん…。


その他

教材として使える?

複式簿記かつシンプルな機能…なので簿記試験出てくるような仕分がそのまま書けます。

これは「B/L、P/Lが出来るまで」を疑似体験できる「教材」としてつかえるんじゃないか?と思いました。

(実際、自身がそう使おうと考えているだけど)

DB使えるなら…いろいろと拡張性に期待できそう

バックアップやチューニング、他システム連携(IN:データ自動作成、OUT:他システムからの参照)など、「システム屋の土俵」に上げれると面白いかも。(そのためには解析せねばならないけど…)

(記事は失念しましたが「Webのフロントエンド作った」って方がいましたね)

Linux版が本命です

Windows版を試したのは「環境がなかったから」であり本当にやりたいのは「Linuxを使っての家計簿付け」です。 この後、Linux版へ移行し「同じことが出来るか」を検証します。

参考 (無断転載ご容赦)


以上、使用開始2日目だとこんな感じです。

今後は「具体的な使いかた」で気づいたところを書いていくつもり(時間があればね…)。

個人的にはたいそう気に入ったのでこれから実用していきます!

今まで俺は親族にはMSMoney使うように指導してきたけど、自身が1年くらい使って便利なら乗り換えさせようかなーって思ってます。

データ移行がなぁ…。

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