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「Webラジオ音源編集の全手順」を書いてみた

自身がやっていたWebラジオの編集作業について、自分が引退し他の方が継続される事になりました。

そこで「自分が一週間ごとにやっていた音源編集の作業」を文字ベースで書き起こして置きたいと思います。

作っているWebラジオのコンセプト

作るものに対して「なぜその作業をしているのか」をはっきりさせるため「対象となったWebラジオはどういうものか」を箇条書きにしておきます。

  • IT関係(主にプロセス系)のラジオ
  • 喋り中心で一回が30分
  • AMラジオの雰囲気とフォーマット

という感じなので「BGMなど装飾はあまり無い」「声をきかせて行く感じ」「でもフォーマットはお約束のいつもの」と言った素朴な音源を目指していました。

構成

以下の感じです。

  • タイトルコール
  • オープニングテーマ
  • オープニングトーク
  • 提供読み上げ
  • Aパート
  • ジングル1
    • (あれば)なんか宣伝
    • ジングル2
  • Bパート
  • エンディングテーマ(BGM)
  • 提供読み上げ

タイムライン風には、以下のこんな感じです。

TODO 図を追加

事前に用意してる前提のモノ

以下は、作業を行う前にすでに「手にあるモノ」と前提します。

素材

  • パーソナリティ(話し手)に録って頂いた録音音源
  • ラジオに使う定形音源
    • オープニング/エンディングテーマ曲
    • ジングル(いくつか)
    • 提供読み上げ
  • 時折使う臨時音源
    • (依頼があれば)CM・告知

道具

  • 音源ファイル編集(矩形波編集)ソフト
  • DAW
  • MP3エンコーダ

自分のやり方であれば「上記3つがあれば(深い機能は使ってないので多少の機能差はあっても)なんとでもなる」のですが…

過去からの教訓として

  • OSSソフトであること
  • Linux上で動くものであること

ということを決めていますため、

  • 音源ファイル編集ソフト -> Audacity
  • DAW -> Auduer
  • MP3エンコーダ -> lame

という構成で行っていました。


なお、詳しい人からすると「道具が多すぎ」という指摘があり、下記に示す作業であれば「音源ファイル編集ソフトだけでできるはず」…という意見には反論はありません。

※三浦は「素材作成とミックスを工程として分けたかった」ので道具すらも切り分けています。

作業あらまし

  • 録音音源入手
  • 録音音源を素材音源へ分割
  • ミックス作業
    • オープニング作成
    • 本編配置
    • エンディング作成
    • Wavファイル出力
  • エンコーディング作業
    • mp3変換
      • タグ付け
      • エンコード
  • アップローダ上げ
    • Dropboxアップロード
    • Facebookで完成連絡

大体の作業は以上になりますが、細かくは「稚拙かつ微妙なノウハウが溜まってる」ため、ここからは必要なところを個別に掘り下げて行きます。


詳細説明

タイトルコールのみ切り出し

ここからは詳細な説明をしていきます。

当面は「音源ファイル編集ソフト」での作業なになります。実際には何を使っていただいてもかまいませんが、例では「Audacity」を使って解説します。

別音源へと抜き取り

タイトルコールの部分だけを切り出した、数秒のWaveファイルを作成します。

Audacityであれば、該当部を選択し「洗濯部分を書き出し」することにより、ファイルを出力させます。

エコーをかける

取り出したタイトルコール部分にエコーをかけます。

(エコーと言う機能があるならそれで、なければディレイとリバーブをかけます)

ここまでやれば、一つの『素材』の完成です。mp3/wavなどの形で「タイトルコール」とわかるように、名前を付けて蓄えておいて下さい。

全体の最適化&分割

「タイトルコール」だけ特別扱いですが、ここからは「全体に処理」し「分解」していく処理です。

ファイル編集ソフトを開いて、音源を全選択し、以下のオペレーションを行って下さい。

全体にコンプレッサー

録音音源は、録音時に考慮しない限り「特定部分が極端に音量大きく」「他はちっさすぎる」など、音量の統一感は無くガッタガタだろうと思います。

それを「おしなべて平坦にする」機能が「コンプレッサー」

ファイル編集ソフトには「コンプレッサー」「コンプレス」「Complesser」などという名の機能があると思います。

それを実行して下さい。

全体でノイズ・不具合点消し

ここからは実際に「音源を聞きながら」作業を行っていきます。

ファイル編集ソフトで、再生しながら

  • リップノイズ(くしゃみ、咳払い含む)
  • 無音地帯(テンポを害する妙な間)
  • パーソナリティのカット要求
  • あまりに適切では無いと思われる箇所

な音源の箇所を、範囲選択して削除していきます。

要望によっては、「ピー音」「環境音楽」 なども挿入していくこともあります。

素材音源に分割

音源を聞きながら、「話しの切れ目に合わせ音源を分割」していきます。

「タイトルコール」「オープニング」以外を、15分をめどに前半・後半の2つに分けます。

どうしても話しの切れ目が悪い、自然な切り方が見つからない場合には、「多少ずらす」や「ラジオ自体の構成を変えてします」などし。柔軟に対応します。

分割し終えたら、素材作成はひとまずおわりです。

ミックス作業

ここからは、ソフトをDAWに乗り換え、分割したWaveファイル素材を使って音源をまとめていく作業である「ミックス」を行います。

オープニング作成・本編配置・エンディング作成

作業として分けて書いたのですが、結果として以下の構成になるよう、配置する作業です。

TODO 図

TODO 書きかけ…

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