入院日記 33日目(退院日)
状態
- 右手
- 創部
- 肩こり
- 首
- 動かした時にゴリゴリとした異物感
- 日々、直立姿勢で過ごすことが増えてきているため、ここの痛みがましてきている
- 右肩
- 謎の違和感
- 腕の付け根から肩にかけて「触感が薄い」ような若干の痺れ
- 感覚の鋭敏さが、右肩に比べて95%くらいの薄さになる
8時ごろ、食事
- 最後の朝食
- 病院食、ずっと”減塩”など「少し制限のある調味料」だったけれど、ふつーに美味しかった
- 今日も「減塩」と書いたポン酢だったけれど、しっかり味があり、通常のポン酢と遜色無かった
- 最後まで、パン美味しかった
- 手術後、初めて食べた食事、初めて食べたパン以来、ずーっと美味しかった
- 最後まで「ひと粒も残すことなく」完走した

食後、何して良いか解らない
- 退院の時刻は10時
- 「退院が決まってる人」に、検温なりもう何も管理はあったもんじゃない
- なんのインフォメーションがなければ、何してよいかわからない
- とりあえず、病院着から普段着に着替え、いつでも出れる状態を作っておく
9時頃、執刀医先生、最後の検診
- 大部屋隣の患者さんを観るののついでに来た感じ
- この先生、ずーっと「はい、はい」って流れ作業ですごい勢いで去っていく
- 首裏の手術跡を剥がして、最後の確認
- もう絆創膏すらいらない模様
- 抜糸後、初めて傷口が白日のもとにさらされる…ので、写真を取っといた(下)
- 作業療法士さんの「自主訓練メニュー」の中に「首の運動は主治医の確認が必要」という記述があったので聞いてみる
- 「ええよええよ、問題ない問題ない」的な返事
- 中身確認してないけど…ええんやろか?

10時頃、「精算が出来た」の紙が届く
- 看護師さんが「御精算ができあがりました」の紙を持ってきてくれる
- 曰く「下行って金払って、この(病室の)階のスタッフステーションに戻ってきてください」とのこと
- 貸与されてた「血流防止ソックス」「首のカラー」も「もう捨てちゃいましょう」で処分

一階の「入退院会計」にて、入院費の支払い
- いつもの外来の窓口と違う「専用の窓口」にて、入院に関わるすべての料金をまとめて支払う
- 自分の前がべらぼうに混んでいた
- 自分の後ろはそうでもない…ことを考えると「一番割食った人」が自分
- 支払時に「混んでますねー」というと「この時間が特別に混んでるんですねー」とのこと
- 「土曜10時」を退院の時間にするのは、自分が選んだことだから「次は指定せんとこ」と学び
- 支払&領収証などの紙をもらう
- 想像したよりは高く無かった、高額医療制度かな
- 日割りでいくと「ユースホステルに泊まり続ける」くらいの金額

続けて、一階で「家で飲む薬」をもらいにいく
- だって、会計の窓口の人に「帰りでいいですか?」って聞くと「いや忘れるのでその足で…」って言うんだもん
- 「退院薬引換券」を院内薬局に渡して、薬をもらう

スタッフステーションに戻り「入金連絡票」を渡す
- 病室の階のスタッフステーションに再び上がり、上の写真にある「入金連絡票」を渡す
- その足で病室に行き、最終確認を行う
- 同時に、そこで「退院治療計画書」と「次回の外来の予約票」を渡される
- なんでここ、なんでこのタイミングなのかはわからん
- 「執刀医(担当医)との接点がここだから」なのかな?
- 対応してくれたのは、看護師のHさん
- 思えばHCUから一般病棟へ案内してくれた当日の担当もこの人なら、退院処理もこの人だった
- 「この病棟の生活はHさんに始まりHさんに終わるんすよ、この入院での”看護師”のイメージはHさんですね」って伝えると「ではその印象は一度リセットしてもろて…」って返ってくる
- トークの距離の詰め方から、返しの匠さまで、ほんとこの人はすごいと思う
- Hさんにお礼を言い、他のお世話頂いた看護師さんへの感謝も代表としてお伝えして、病室を後にした

10時半ごろ、退院!
- 一階の自動ドアを出た瞬間、最高の青空!最高の開放感!
- …ではなくて「暑っつ!」が真っ先に来た感想だった
- 考えてみれば「梅雨始まる前に入って、夏に出る」みたいなもんで、”一ヶ月タイムワープして出てきた人”みたいなもんである
- 完全看護のぬるま湯から過酷な環境に放り出された感じ、現実は非情である
- 「今後の人生、より良くするため」で受けた手術…だったけれど
- 結果的には「首痛肩こり」など「前より悪い状態」を持ち帰ることになってしまった
- 判断自体を「ちょーっと軽い気持ちでうけちゃったかな?」と若干反省
- この手術「CIみたいなもの」なんで「受けといて良かった!」と実感できる日が来…ればいいな
- ともあれ「これからスキなものが食えるぞ!」という目先の開放感を迸らせてつぶやいたのがコレ↓
完走した感想
- 「ありがたい、ありがとう」な日々だった
- 「ありがたい」とは「有り難い」つまりは「普通ではないんだぞ」の意
- 一度不自由な生活を体験することで「5体満足で不自由なく生きている」ことの貴重さが「有り難さ」
- また、病院で医師、作業療法士、看護師さんに毎日ケアをしてもらえる「有り難さ」
- 三食昼寝マッサージ付の楽ちん生活という「有り難さ」
- お仕事で関わる皆様に理解・協力を頂いているという「有り難さ」
- それらすべてを総じて、人生で一番「ありがとう」を口にした一ヶ月だった
- でも「思ったこと・おかしいと感じたことは主張していくべき世界」だな、とも
- そんな有り難い病院スタッフも「完璧ではない」
- 伝達ミス・行き違いなど「このハズがこうなってない」は色々あった
- 理学療法士さんの「歩ける」伝達、執刀医の「消毒を欠かさぬよう」連絡、退院許可、その他
- 得に退院許可の話は「体の状態が変わってない(検査もしてない)のに、話を出したら相手から言うてきた」ということは「実際はもうちょっと早く退院できた」可能性を感じざるを得ない
- その他「歩ける」「HCUから出る」も、自分が「こうなってるはずだから、はよこうしたい」という主張によっては、結果が変わってる可能性がある
- 「消毒を欠かさぬよう」に至っては、単なる伝達ミスの割に「退院が半月短くなってた可能性がある」ので、自分は知り得なかったとはいえ、ちょっと看過出来ない
- クレーマーにならない程度に「こうなってるはず」「こうしたい」は主張していくべきであると学び
- おまかせモードではいけない、入院生活でも自主性を持って、が寛容かもしれない
- 「次回に生きる日記」を書けたな、と思う
- 「思い」より「事実」のほうに重きを置いた
- いわば「ログ」とも呼ぶべき書き方をした
- お読み頂いた方にとっては「おもんな」「病院食レビューかよ」など、退屈だったやもしれない
- しかし、それにより「自分がもう一度入院した時に起こる詳細」を振り返れる資料となった
- 読者の皆様にも「こういうことが起こるのか」のお役に立てていれば嬉しい
- 願わくば「読み返す日が来ない」ことを祈りたいが…すぐ来そうだなあ
おまけ
- 帰ってきて真っ先に飛び込んできた視覚情報がコレ
- 退院初日からめんどくさいことをいっぱいせなあかん一日になりそうだ…

- これにて日記も終了…なんですが
- まだ本編とも言うべき「手術日〜HCU編」という過去を描いていないので、またお付き合いいただければと思います
- お付き合いいただければ嬉しいです
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